【「関東地方会」がスタートしました 】     【機関誌第3号】     Top


                     大 里 晃 弘 (茨城)

 本会の会員は全国に散在し、日常的な交流は望めない。年1回の総会、年1回の交流会の意義は大きく、だれもがその必要性を認めている。しかし必要ではあるが、十分ではない。地域で、より身近な交流を持ちたい。そんなことを以前から感じていた。

 ゆいまーる会員間は、ほとんどがメールでのやりとり。時には電話で話し合うこともあるが、稀。物理的な距離はどうしようもないが、それなりに方法はあるはず。目的は、一般的な交流でも良いし、勉強会という形でも良い。集まる機会が一つでも増えれば、それだけ直接的なコミュニケーションがとれるようになる。コミュニケーションを築いていくことが、団体としての活動性やエネルギーを高めていくことにつながる。そして、その力が我々会員を元気づけてくれる。

 そう考えていても、関東地域での集まりを持つことがなかなかできなかった。昨年(2013年)3月31日に第1回関東懇談会が開かれた(参加者7名)が、僕は家庭の事情で参加できなかった。そのため、さらに僕の想いは強くなっていった。
 こうした想いとは別に、日常的な仕事の中で、解決できない医学上の疑問や課題が日とともに増えていく。同僚や近くにいる医療関係者に質問したり議論をしたくても、なかなか十分にできていない現状があった。これを、ゆいまーるの仲間達に質問したらどうか、と思いつくこともあったが、そのまま時間だけが過ぎていく。

 栃木県で開業されている田中先生と何度か電話をしながら、「とにかく勉強会を始めてみよう」ということになった。それが昨年の秋。11月17日に勉強会の形で集まった。参加者8名。
 参加者からは、勉強会だけでなく、交流や情報交換など、間口を広くとりたいという意見が強かったため、名称を「関東地方会」とした。内容としては、会員からの臨床発表1題を中心とした勉強会、そして各自の近況報告などだった。続いて、第2回関東地方会を2014年2月23日に開いた。参加者7名。臨床発表は2題。

 今後の方向性としては、3ヵ月に1回程度の頻度で集まること、会場は東京都障害者福祉会館、無理をせずに少しずつ積み重ねていくこととした。
 尚、この地方会は、勉強会を意図して集まったものであるが、交流や情報交換など目的を広げたことで、上述した第1回関東懇談会の流れを受け継ぐことになったと僕は考えている。