【佳代の俳句散歩】     【機関誌第2号】     Top


  ◆ 高野山の句

                    戸 田 佳 代(とだ かよ)


  秋浅し 伽藍古りたる 奥の院    (あきあさし がらんふりたる おくのいん)

  高野山 紅葉に昏るる 鐘の音    (こうやさん もみじにくるる かねのおと)

  奥の院 常夜燈点く 紅葉かな    (おくのいん じょうやとうつく もみじかな)

  宿坊の 廊下 身に入む 鉦の音   (しゅくぼうの ろうか みにしむ かねのおと)

  宿坊に 獣の気配 山眠る      (しゅくぼうに けもののけはい やまねむる)


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